Care

使用しているガラスの特徴と説明

 
理化学用ガラス(パイレックス:別名ボロシリケイトグラス)を使っています。
主に理科の実験で使った試験管やビーカー等と同じガラスです。
普通のガラス(一般的な窓ガラス、瓶、トンボ玉)よりも透明度と強度が高く、軽いのが特徴です。酸素バーナーと言われる酸素ボンベとガスの混合の炎で作業しています。炎の温度は2500℃にもなります。
その炎の中で作業し一旦仮徐冷をし、もう一回電気炉で560℃でキープします。そうすると分子レベルで複雑に絡み合った割れやすい状態を元の安定した状態に戻ります(歪みを取ると言います)。そして1日かけてゆっくり常温に戻して完成となります。
 


 
お願い

 
glass works topnochの商品は一つ一つ作っています。
全てに愛着があり、ものを見るだけで大体どんな時に作ったのかがわかるくらいです。

ガラスは金属、陶器等に見られる味という日本独自の工芸的価値観はなかなか目に見いだせません。
専門的な話になりますが、ソーダガラスのようにアンティークのガラスに見る黄色く変色する『経年変化』はパイレックスを使っているため起こりにくいものです。ですが最近銀で着色している半透明の白が昔より濃く出ているような気も致します。
もっとも一過性のものでも構いませんが、なるべく大事に、時には拭いてあげる等手入れをし、そのものがあなたの近くにあり、長く使ってくれることを望みます。
 


 
注意点

 
・topnochではまだ報告を受けていませんが、過去に太陽の光の屈折により、虫眼鏡の働きで燃えてしまったという事例がございます。そのような事態にならないように注意をお願いします。

・強度の高いガラスとはいえガラスには変わりはありません。激しい動き等の際には注意するかはずしてくださるようお願い致します。

・同じ商品でも値段が違う場合がございます。それは作り手としての一つ一つの出来映えや、見え方、比較、思い込み等によるものです。
topnochのガラスはものが窯から出てきてから値段を付けています。決して手を抜いているとかいうわけではありません。
一つ一つ1人で作っているために混乱させてしまうことがあるかもしれませんが、ご了承ください。
 


 
修理について

 
割れてしまいましたらご連絡ください。
修理不可能のものもございますが、なるべく修理致します。

まずはContactページから連絡をお願いします。
そこからメールで詳しくお聞き致します。

・修理代金は程度によります。なるべく早く折り返しお見積もり致します。
・修理は大体2週間を目安に見て下さい。
・送料等はお客様負担でお願いします。

たまに突然何もしていないのに割れてしまうこともございます。
そういう時は無償にて修理致しますのでご連絡をお願いします。
 


 

修理例

 

修理前

 

 

 
例えばヒモをつける部分(ループ)が割れてしまったとの報告を受けました。



修理後

 

 



ループを再びつけました。


※上記の修理はほぼ問題なく修復出来ますが、例えば本体に問題がある場合等は完全に元通りになりません。
 気泡が入ってしまったり傷が残ってしまう場合もあります。